『恋は闇』第8話のラストシーンには衝撃の展開が待っていました。直前に浩暉が残した「愛してる」というセリフにもたくさんの感情が詰め込まれていましたね。
この記事では『恋は闇』の第8話について、今まで痕跡をほとんど残さなかった犯人が、急に犯行現場に姿を現した理由を中心に考察していきます。よろしければ最後までご覧ください。
【恋は闇】第8話あらすじ
「あなたは、犯人ではないんですか?」――。連続殺人【ホルスの目殺人事件】を取材する万琴(岸井ゆきの)は、自身が書いた記事によって犯人だと疑われる浩暉(志尊淳)に独占インタビューを敢行。浩暉は、母・久美子(紺野まひる)との思い出を語り、自分と父・貫路(萩原聖人)への疑惑に答えて…。
浩暉へのインタビューを事前に知らされていなかったプロデューサーの沙樹(西田尚美)は、許可なくインタビューを行った万琴を追及。放送に大反対するが、総合演出の野田(田中哲司)が「これは放送する。俺が決めた」と強引に押し切ってしまう…。
数日後、予定通り浩暉のインタビュー映像が放送される。万琴は、浩暉本人に真実を語らせることで浩暉を守るつもりだったのだが、放送直後から、SNSに『こいつ、黒だろ』『母親殺したのも、本当はこいつ?』などと浩暉を犯人扱いする声が殺到。
動揺した万琴は、ホルスの特集班から外されてしまう。浩暉は、そんな万琴を見かねて、約束していた旅行に連れ出す。行き先は、万琴の地元で…。一方、一連のホルスと大和田(猫背椿)殺害が浩暉の仕業だと疑う向葵(森田望智)と正聖(白洲迅)は、病院の防犯カメラに映る浩暉の姿を確認。浩暉は黒い帽子にメガネ姿で、何日にもわたって病院を訪れていた。院内Wi-Fi経由でデータを盗みだし、被害者を選んでいるのか…。
引用元;恋は闇公式サイト
そんな中、次なる犯行が起こるであろう6月6日、取材に向かった万琴は、現場で衝撃の光景を目撃する――!
浩暉は犯人?黒幕の存在が浮き彫りに!?

ホルスの目事件の6件目で、犯行現場にはレインコートを着てナイフを持った浩暉の姿がありました。浩暉が犯人だというメッセージに見えますが、ここでは実行犯とそうでないパターンに分けて考察をしていきます。
浩暉が実行犯のパターン
万琴が目撃した通り、浩暉が6件目の事件の実行犯だった場合、第8話冒頭で行われたインタビューの内容が嘘だったことになります。
- 自分はやってない
- 父親は犯人ではない
嘘をつくときは嘘の中に少しの真実を混ぜると、人は信じやすくなるという傾向があります。浩暉がインタビューで語った内容のうち、どこが嘘でどこが真実なのか。
『恋は闇』のテーマである”なぜ人は信じるのか”や”真実を見極める”ことに焦点を当てた演出であると予想できます。
浩暉が実行犯の場合、万琴と別れて「トイレに行く」と言ったのが22時50分、万琴が浩暉のGPSを確認したのが23時8分だったので約20分間で犯行に及んだことになります。

家に入って、犯行を行ってコンタクトレンズを入れて…という一連の作業を20分間でできるのかが疑問ですね。6件目なので慣れてきたということなのでしょうか。
浩暉が実行犯ではないパターン→かばっているのはみくる

浩暉が本当は犯人ではない場合、なぜ犯行現場にいたかを考えると誰かをかばっているということが予想できます。浩暉がかばうとしたらみくる一択だと思います。
浩暉には「一番」がいくつもあります。彼女である万琴やお世話になっている編集長の尾高さんもそうですがみくるも浩暉が守るべき「一番」だと考えられます。
第8話ではアパートでみくると浩暉、父親・貫路が3人で話し合っている場面もありました。貫路は「2人のためなら何でもやる」と言っている通り、浩暉の家の前で張っていた正聖をおびき出してみくるを家から逃がしています。
みくるは6件目の犯行の前に逃げているので実行犯になることはあり得ますね。

家から逃げ出すとき、結構な大荷物を抱えていました。しばらく家には戻らないということなのでしょう。設楽家3人の大きな決断の場面だといえそうです。
浩暉が姿を現したのは全てを自分が背負う覚悟
ホルスの目事件の犯人は、その痕跡を全く残さずに犯行に及んでいることが特徴です。現に警察は犯人逮捕に難航しています。残しても足跡だけだった犯人が、なぜ今回急に犯行現場に姿を現したのか。
浩暉は真犯人をかばって全ての罪を自分が背負う覚悟であると考えられます。
第7話で浩暉は持っていた注射器を燃やす場面があり、注射器がいらない=もう犯行を終わりにするというメッセージだと思いました。過去には「世論を動かすのは簡単、新しいストーリーを作り出せばいい」という発言もしています。
真犯人をかばって全ての矛先を自分に向けるために犯行現場に残ったということでしょう。

浩暉はスマートフォンにGPSアプリが入っていることをわかったうえで、万琴に「そこを動くなよ」と言いました。万琴なら必ずGPSを使って自分を見つけに来るという信頼のあらわれです。万琴に見つかったら、もう会うことはないとわかっているので「愛してる(=さようなら)」と言ったのではないでしょうか。

「愛してる」の5文字にものすごい感情が込められていましたね!あんなに悲しい愛してるは聞いたことないです。
第8話の浩暉と野田の会話で「ホルスの目事件が盛り上がればなんでもいい」と言っていたのが気になるところです。
ホルスの目事件と10年前の母親の事件は酷似していることから、ホルスの目事件が盛り上がれば10年前の事件も必ず明るみに出ることになります。浩暉は10年前の事件で警察に何かしらの恨みがあり、事件に関わっているのではないかと思います。
黒幕は沙樹?尾高?本命の野田か?
ホルスの目事件の実行犯がみくるだった場合、今までの犯人像が根底から崩れます。ホルスの目事件は過去に起きた事件と複雑に絡み合っており、設楽家3人だけの中で終わる話ではなさそうです。

考えられる黒幕候補は3人!
下心があった沙樹

今までの犯人像が崩れるので、女性が黒幕の可能性も大いにあり得ます。
第8話でプロデューサーの沙樹がホルスの目事件を番組で大きく扱わないようにしていた理由が、自身が報道に返り咲くためだと判明しました。沙樹は自身が結婚・出産を経て報道から外されたことを根に持っています。

テレビ番組のプロデューサーという肩書は一般的には十分キャリアだと思うけど…沙樹の中では”もっとできる!”という思いがあるんだろうな。
ホルスの目事件の被害者は皆キャリアウーマンです。”キャリア”という響きに憧れのある沙樹なら黒幕の可能性が十分にあり得ます。
編集長の尾高は色で暗示?
週刊新流の尾高編集長は、第8話で紫の衣装を身につけています。第7話ではホルスの目の色である青いジャケットを着ていました。
紫という色は古代から高貴な色として知られています。地位や名誉のある人が身につける色です。浩暉のホスト時代を知っており、浩暉にとっては自分を拾ってくれた恩のある人物です。
同時に紫は治癒力のある色ともいわれています。浩暉とって恩があると同時に癒しの存在ともいえるのではないでしょうか。そんな自分にとって癒しの人物が黒幕だとしたら、浩暉が忠実になるのも納得できますね。
大本命は野田?
野田は相変わらず一番黒幕に近いといえるでしょう。父親の貫路とも会っており、第8話では浩暉のインタビューを見て人柄を絶賛していました。自分の駒となって動いている浩暉に対する敬意とも取れます。
浩暉と野田が話すシーンではお互いに敬語を使って喋っていました。ほとんど初対面ですから当然なのですが、”浩暉と野田は繋がってない”という制作側の演出にも見えます。

野田を演じている田中哲司さんは、同じ制作陣で作られたドラマ『真犯人フラグ』で黒幕を演じていたことでも注目されています。果たして同じ制作陣で同じ俳優を黒幕として登場させるのか…今後に期待です!
今後のカギになりそうな描写2選

浩暉が向葵に耳打ちした内容は?
浩暉が向葵に何を言ったのかはSNSでも考察が盛り上がっていますね。実は向葵が真犯人だという説もあります。
「万琴は幸せ者だね、それが向葵ちゃんの本当の姿なら」というセリフから、向葵が言った「万琴に近づかないで」というセリフは建前だということが読み取れます。近づくなが建前だとすれば、向葵の本音は浩暉には万琴のそばにずっといてほしいと思っているということ。
ホルスの目の被害者と同様、万琴も病院での健康診断を受けています。向葵が万琴のことを本当は疎ましく思っているとすれば、浩暉は「次は万琴が被害者だよね?」と耳打ちしたのではないでしょうか。
向葵は「人を好きになることは、加害性がある」と言っていました。好きな人にではなく、その周りの人に対する加害性だと考えると犯行予告とも受け取れます。『恋は闇』というタイトル通り、恋は人を狂わせるというメッセージのようにも見えますね。
TEMARUを張っていたのは夏八木の監視?

浩暉は第7話と同様、第8話でもおにぎり屋さんの「TEMARU」を見張るシーンがありました。第8話では配達員の夏八木が店から出てきています。

第7話ではいなかったけど、夏八木のことを監視していたのかも!
浩暉は第4話の時点で夏八木に対して好意を持っていないことがわかります。夏八木が事件に関与していると思っているのかもしれません。対して夏八木は浩暉のことを大和田刑事の事件の犯人だと思っているようでした。
浩暉と夏八木が2人で話すシーンは今までも何度かありましたが、どこか殺伐とした空気が漂っています。勘のいい浩暉は直感で夏八木は怪しいと思っている可能性が高いと思います。
まとめ:ドラマの真意は情報に惑わされるな!ということ?
第8話では、浩暉が犯行現場に現れた理由とその背景について考察しました。
情報過多の現代を象徴するように物語が構成されていて、視聴者には物事をさまざまな方向からとらえるようにというメッセージが込められている気がします。
残り2話となりましたが、次回も一歩踏み込んだ考察ができるようにドラマを楽しんでいきましょう!
第1話はこちら↓
第2話はこちら↓
第3話はこちら↓
第4話はこちら↓
第5話はこちら↓
第6話はこちら↓
第7話はこちら↓

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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