物語も佳境に入り、妖がまた1人正体を明らかにしました。人質が犯した罪が重すぎて妖に同調してしまう、そんな視聴者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では占拠シリーズ初見の方向けに、同じく占拠シリーズ初見の筆者が分かりやすく考察や解説をしていきます。特に第4話ではこれまでの放送を見直すとさらにドラマを楽しめる!そんなポイントがありましたので、『放送局占拠』を楽しむ一助になると嬉しいです。
よろしければ最後までご覧ください。
【前話】第3話の考察はこちらから↓
【次話】第5話の考察はこちらから↓
【放送局占拠】第4話あらすじ
武蔵(櫻井翔)の毒死まで、90分――! テレビ局を占拠した武装集団・妖と青鬼・大和耕一(菊池風磨)の接点を突き止めようとした武蔵は、妖のワナにハマり、毒死の危機に! 90分以内に武蔵の体から毒を抜かなければ、命が尽きてしまう…。
焦る武蔵をあざ笑う般若は、武蔵の命を助ける条件として、人質の一人である現東京都知事・大芝三四郎(真山章志)の闇を暴けと要求…! 間に合わなければ武蔵が毒死するだけでなく、大芝も頭蓋骨粉砕で死亡する…!
本庄(瀧内公美)ら現場指揮本部は、般若が残したヒントを手掛かりに大芝の過去を調べ、1年前の『女郎蜘蛛殺人事件』にたどり着くが…。その先に、予想もしない悲劇が待ち受ける…!
一方、裕子(比嘉愛未)は、人質に刺された妖・がしゃどくろの治療を命じられ、限られた手術道具で懸命の治療に当たるが…。そんな中、裏社会の始末屋“のっぺらぼう”に命を狙われた伊吹(加藤清史郎)は、衝撃の事実に驚愕する――。
全身に毒が回り始めた武蔵の運命は!? 次に面を脱ぐ妖は、誰だ!?都知事・大芝の罪は、建設会社との官製談合と、それを告発しようとした秘書・小笠原寧々の殺害。妖・唐傘小僧の正体は、寧々の夫・小笠原舷太だったのだ。さらに、大芝の罪をテレビ局ディレクター・日出(亀田佳明)がもみ消そうとしていたことが発覚。一体なぜ? 武蔵は日出の闇を暴くために動き出す! 一方、伊吹は、のっぺらぼうの真の正体を知って驚愕…! そんな中、大芝が「傀儡子(くぐつ)が全てを操ってる」と言い残し、絶命した――。
引用元;放送局占拠公式HP
【放送局占拠】第4話の注目ポイント
妖4人目・唐傘小僧は政策秘書の夫|駿河太郎
第4話は唐傘小僧の正体が判明しました。多くの方が予想されていた通り駿河太郎さんが演じています。
引用元;放送局占拠公式HP
唐傘小僧に因縁があったのは現都知事の大芝三四郎(真山章志)です。大芝の秘書を務めていたのが小笠原寧々さん、唐傘小僧の妻にあたる人物でした。
寧々さんは大芝の談合を内部告発しようとして、大芝に突き飛ばされ頭を殴打して亡くなりました。加えて寧々さんは妊娠していたとのこと。それで唐傘小僧になったわけですね。

唐傘小僧という妖怪は子どもと仲良しだと言われています。妖たちがしていることは許されることではないけど、人質が犯している罪のほうがひどくてやるせない気持ちになります。
現都知事の大芝が感電死!スイッチを入れたのは誰?
第4話のラストは衝撃の展開になりました。金ダライから命拾いした大芝ですが、事情聴取のために座ったイスに感電装置が仕掛けられており、絶命してしまいます。
場所とタイミングから考えると装置を設置できるのは警察関係者と考えられます。大芝の口封じをしたのでしょう。やはり妖の1人は警察内部の中にいるとみて間違いなさそうです。
装置のスイッチを入れた人物として怪しいのは、武蔵の聴取に同席するといった屋代警備部長(高橋克典)ですが、少し怪しすぎる感じもします。部屋の様子はカメラで監視されていたので違う人物の可能性も。
警察内部の妖が座敷童なら、三宅すず分析官(吉田芽吹)も怪しいですね。
伊吹と大和は過去説ほぼ確定!伊吹=般若説を検証

伊吹と大和のシーンは過去でほぼ確定!
第3話の考察で記述した伊吹(加藤清史郎)と大和(菊池風磨)のシーンは時間軸が違う(過去の話)はほぼ確定事項ではないでしょうか。過去の根拠は主に以下の2つ
- 伊吹のネクタイの色が違う
- 第1話で2人がいた廃墟の床が濡れている
伊吹のネクタイの色が違う
現時点(8/5現在)でTVerでは第1話から最新話まで見直しができるので、ぜひ見直してほしいところがあります。
第4話の伊吹のネクタイは紫のストライプ、第1話の占拠当日は青のストライプなんです。占拠当日とは違う時間軸で動いていることがわかります。

そう思って第1話を見直すと、伊吹の表情が初見とは違うように見えます。お時間ある方はぜひ第1話を見直してみてほしい!
廃墟の床の状況が違う(第1話)
第1話で伊吹が大和に捉えられているとき、廃墟の床は乾いています。その後天草をはじめとするSATが突入したときは床が濡れています。わら人形も濡れていました。
このことからも伊吹と大和は時間軸が違うことがわかります。
伊吹=般若説を検証
伊吹と大和のシーンは過去という設定で話を観ていくと、放送局占拠当日に伊吹が拉致されたのはフェイクということになります。つまり伊吹が般若に変身するため。
伊吹が般若である理由は主に以下の3つ
- マスコミに恨みがある
- 身長が低い
- 裕子へのヒント
伊吹はマスコミに恨みがある
妖のメンバーが妖になった理由は人質に恨みがあるのと同時に、テレビ局をはじめとするマスコミに対して恨みをもっているからといえます。(アマビエと唐傘小僧のエピソードより)
伊吹は5年前に恋人の神津風花を亡くしています。彼女は鎌鼬事件の犯人とされ拘置所にいましたが、マスコミによる偏向報道を苦に拘置所で自ら命を落としています。妖になりうる理由がありますよね。
般若は小柄
これまでの放送でも般若は小柄だと思っていましたが、第4話でそれがさらに明らかになりました。
裕子(比嘉愛未)が手術を終え、般若と話すシーンでは裕子よりも明らかに身長が低かったです。裕子を演じる比嘉愛未さんは169㎝。ヒールを履けば175㎝くらいになります。伊吹を演じる加藤清史郎さんは163㎝。身長から言えば可能性はかなり高いです。
裕子へのメッセージ「なぜ般若になったか見届けて」
第4話で般若は裕子に「私がなぜ般若になったか武蔵先生には見届けてほしい」と言いました。裕子にこの発言をしたということは、般若の正体は裕子が知っている人物であるということになります。
第5話ではいよいよ般若が面を脱ぐということでますます目が離せませんね。
妖の目的は「傀儡子」

第4話の般若の発言で「妖の目的は傀儡子」であることが判明しました。
妖たちは人質に命を奪われた遺族であると同時に、マスコミの印象操作で名誉を傷つけられた遺族の集まりであるといえます。その印象操作を指示していた人物が傀儡子だとしたら、妖は傀儡子をあぶりだすことが目的であると考えられます。
次のターゲットは番組に後輩の俳優を起用してインタビューをねつ造していたディレクターの日出哲磨(亀田佳明)ですが、彼が傀儡子だと少し小物感が…日出は傀儡子の部下の可能性も。
過去作でも黒幕がいたことがあったので、『放送局占拠』の黒幕が傀儡子ということになるのでしょう。次回第5話で般若・河童・化け猫の正体が判明するようです。残りの後半戦でさらなるテレビ局の闇が明らかになるとみています。

前半戦で敵の正体が明らかになるのは『占拠シリーズ』の定番の流れのようです。
大和とのっぺらぼうは因縁の相手だった
伊吹と大和の2人が拉致したクリーニング店の店主と娘ですが、真の「のっぺらぼう」は娘でした。伊吹と対峙した店主もかなりの腕を見せていたので「のっぺらぼう」に関与しているとみて良さそうです。
大和はのっぺらぼうに「大切な人を奪われた」と言います。孤児だった大和は里親である父と妹を亡くしています。(『大病院占拠』より)そのことで武蔵に恨みを抱いて青鬼になったわけです。
ほかにも大切な人がいて、その人をのっぺらぼうに奪われた。ということは大和が始末したい人間は武蔵ではなくのっぺらぼうの可能性も出てきました。そのためにアジトを聞き出そうとしているのでしょう。
第4話では大和の拘置所での姿もありました。大和のいう”あの人”とはいったい誰なのか。妖のいう傀儡子と同一人物の可能性も?
まとめ:前半戦が佳境に!見直すなら今がチャンス

第4話もノンストップで様々なことが起こり、目が離せない展開でした。次回は般若をはじめ、日出の因縁の相手である河童と化け猫の正体も明らかになるでしょう。
テレビドラマとはいえ、テレビ番組のねつ造ややらせを題材にする日本テレビはなかなかすごいなと思いました。私たちも”情報を鵜呑みにしてはいけない”と肝に銘じなければいけませんね。
恒例のシークレット映像はチェックしましたか?今回は般若を隠し撮りしているようなビデオでした。隠しメッセージは「identity」です。

identityの意味は「身元・正体」など。公式からもこういったヒントが出ているドラマは純粋に楽しめますね。次回も振り返りや補足をしながら考察・解説をしていきたいと思います。
現時点(8/5現在)で第1話~第4話までTVerで全話見直しができます。特に第1話を見直してみると「なるほど!」と思う演出があったので時間のある方はぜひ見逃し配信で復習してみると後半戦もかなり楽しめるんじゃないかと思います。
『放送局占拠』妖キャスト予想と全話まとめはこちら↓
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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